平成22年8月 悠久の大義

  • 投稿日:2010年 8月 1日

残暑なお厳しい日が続きますが、

皆様方におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。。

終戦65年を迎え、

今年は、戦争に関するテレビの特別番組が特に多かった様に思います。
私は、終戦日前後に放送される、戦争に関する映画、ドラマを毎年観ていますが、時代の流れと共に、メディアを通して視聴者に訴える、込められたメッセージが違うことを感じます。
以前の多くは、俗にいう、戦争映画というところのもので、戦いの描写が多く、日本軍人の死生観や、武士道における精神的美学を訴えたものが多かったように思います。
定かではありませんが、この20年近く前からのものは、戦争の悲惨さ、残酷さが主となり、若くして戦地に赴き、散っていった青年達の無常さの中に、二度と戦争をおこしてはいけない、とにかく平和でなくてはならない、平和であることが最高の幸福であるというメッセージを感じるものが多い様に思います。
戦後生まれの私も戦時中の画像や話しを聞く毎に、平和な時代に生まれて良かった、本当に有難い。
二度とあの様な戦争をおこしてはならないと強く思っています。
でも近年の多くのメディアの訴える物の中には、戦前の教育や日本本来のあり方、考え方や日本人の本質的な部分や、日本人の武士道的死生観等、戦前のすべてを否定する質の物も多い様に思います。
確かに、戦争は悪であり、多くの日本人を不幸にし、多くの犠牲者が出たことは確かであり、先の戦争は、本当に不幸の極みだと思っています。
だから平和の大切さ、戦争は二度とあってはならないという教育は本当に正しいことだと思います。
でも、戦争史実が戦勝者の国に歪められ、又、戦勝者の統治の下の日本再生プログラムで憲法や教育方針も決められ、日本人の誇り、日本古来より培い養われてきた、武士道的精神、道徳、修身等、失ってはならない本幹の部分を戦後、否定したり、教育しなかったことが戦後最大の悲劇であり、戦争を起こした反省以上に国家国民は反省しこれからの日本の為に取り組む大きな課題であると思います。

8月14日に放送された、

ビートたけしが出演した「歸國(きこく)愛する妻よ恋人よ妹よ!!君達は幸せだったか―
現代によみがえる英霊達が見たものとは...」を見られたでしょうか?
まさしく大切な物を失ってしまった今の日本への英霊達のメッセージを交えての問題定義に外なりません。
人間と動物の違いは今の生が有限なものであると人間が知っている点にあります。
限りがあるからこそ自らの人生を悠久なるものに移し換えたいと切実に願うのです。
若くして散っていった彼らは、自分達の死が『明日の幸福な日本』を築く礎になると信じ、自分達の死に対しての意味を必死に、見出そうとしたのだと思います。
そのドラマの中で、英霊達が65年後、現在に現れ、生きのびた、妻や恋人に今の日本は幸福なのかと問います。
その時、彼女達は『豊かな国』になりましたと答えます。
物が豊かに有り、食べ物も豊富に有る時代になりました。
でも彼女は『幸せな国』かどうかは分からないと答えるのです。
そして英霊達は今の日本を観て、物は豊かでも心の豊かさが失われ、彼らが生命を賭けて描いた『幸福な日本』と大きな違いに失望するのです。
私は久しぶりに終戦の日のドラマとして感動を受けました。
平和ぼけした日本人が今こそ戦後の間違った教育を正し、心から幸福な日本を創造する為に真剣に考えなければならない時期が来ていると思います。    
                                   



※こちらのコラムは、弊社情報誌「ありがとう。」vol.19に掲載しています。


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