平成23年1月 悠久の大義

  • 投稿日:2011年 1月10日

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変ご愛顧いただき誠に有難うございました。
本年も変わらぬご厚誼の程、お願い申し上げます。お正月はゆっくりと過ごすことが出来ましたでしょうか。
慌ただしい師走が過ぎ、1年で最大のイベント事のお正月が過ぎ少しお疲れの方もおられるのではないでしょうか。
『1年の計は元旦にあり』という言葉があるように、1年のスタートの月の1月は、今年の新たなる目標や志を立て自分自身を見つめ直すのに絶好の機会の様に思います。


『この非常時の今、日本人として思うこと』として、

私の愛読書の月刊誌「致知」に二宮金次郎の記事が有り私の卒業した小学校にも薪を背負って読書する二宮金次郎の像が有ったのを思い出し、彼の伝記(「二宮金次郎の一生」三戸岡道夫著)を読んでみました。
とてもすばらしい生き様に大変感銘致しました。
戦後60年の我が国の足跡は、経済一辺倒、経済至上主義で道徳あるいは教育をあまりにも無視しその為に失われた日本人の美質や道徳、仁徳の精神においてたくさんのメッセージが込められている様に思います。
二宮金次郎が説き広めた『報徳思想』は、道徳と経済の融合、一致を訴え、私利私欲の為の商いではなく、社会に貢献する為の商いでなくてはならないと説いています。
又、彼は、至誠というものを大切にし、至誠が実践の第一をなし、こころが至誠の状態の下での、『勤労』『分度』『推譲』という三大徳目を説いています。
 「勤労」・・・よく働くこと。
 「分度」・・・身分相応に暮らす。
 「推譲」・・・慈悲の心。利他の精神をもって世の為人の為自己を捧げる心と行為。
金次郎はこの徳目のとおり生涯を農村に推譲し、資金もすべて報徳金として蓄積され、農村復興資金に投入され私有財産は全く残さなかったのです。
幼少の頃より艱難辛苦、逆境の連続であり、普通あれだけ辛い目に遭うと世の中を恨んだり両親を恨み心がすさんでいくでしょうが金次郎は、その苦労、試練こそが人間を磨き、成長させ、人間を作り上げると説いています。
又、金次郎の有名な言葉に「積小為大」があります。
こつこつやり遂げることがやがて大きなものとなり成果を出すという意味です。
彼は「積小為大」を説きそれを生涯実行し続けたところが偉大なのだと思います。
金次郎の教えは、今の二十一世紀に住む私達に大きな感銘と道しるべを指してくれていると思います。
もし機会がございましたらご一読されてはいかがでしょうか。感謝。
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二宮金次郎像
昭和の時代、この二宮金次郎の像はどの小学校にも見られました。
そしてその意味も子供達は教えられ...今は...今の子ども達は、
この像の事知っているのでしょうか
二宮 尊徳像(にのみや そんとく)
日本の江戸時代後期に「報徳思想」を唱えて、
「報徳仕法」と呼ばれる農村復興政策を指導した農政家・思想家。
通称は金次郎。(正しい表記は「金治郎」)
諱の「尊徳」は正確には「たかのり」と訓む。





※こちらのコラムは、弊社情報誌「ありがとう。」vol.23に掲載しています。


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