平成24年3月 悠久の大義

  • 投稿日:2012年 3月20日

季節の

変わり目で不安定な天候が続きますが、皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。















先日開催の

イベント、スポーツ協賛大会『第3回サン・リフォーム杯周南地区U-11』少年サッカー大会、『第3回サン・リフォームカップ周南市近郊小学生バレーボール大会』では、御協力いただきました皆様に、深く感謝いたします。
 サッカー大会、バレーボール大会共、子供たちの懸命な姿に心打たれ、幸せな時間を過ごすことができました。
 来年もまた第4回大会を開催する所存です。心に残る良き大会にしたいと思います。




『一流たちの金言2』より

『一流たちの金言2』
第2章:ひたむきな心
「無理だとわかって
いても挑戦する」
~S君の生き方から
教わったこと~
木下晴弘(元塾講師)

私が日頃から愛読しています月刊『致知』の致知出版社より『一流たちの金言2』という本が出版されました。その中でも私が大変感動し、感銘を受けたお話がありましたので、ぜひ皆様にも読んでいただきたく、ご紹介させていただきます。

私が学習塾講師になって間もない頃、S君という中学3年生の生徒が入塾してきました。
無口で少し変わった子でした。授業の時にノートを出さない。数学の問題はテキストの余白で計算する。だから計算ミスばかりしているのです。
たまりかねた私は、ある時、彼を呼び出して言いました。
「ノートはどうした」
しかし、S君は黙ったままうつむいています。
次の日は必ずノートを持ってくるように約束させましたが、それでも彼はノートを持ってきませんでした。私はカチンときて思わず怒鳴りつけました。
「反抗する気やな。よし分かった。先生がノートをやるわ」
私は500枚ほどのコピー用紙の束を机にボンと投げ出しました。するとS君は「ありがとうございます」とお礼を言うのです。
夏になると、周囲の生徒からS君に対する苦情が寄せられるようになりました。彼がいつも着ているヨレヨレのTシャツとジーパンが臭うというのです。
この時も私は彼を呼んで毎日着替えるよう言いましたが、それからも服装は相変わらずでした。
私は保護者面談の時、S君の母親にこのことを話しておかなくてはと思いました。
生活態度を改めるよう注意を促してほしいと訴え掛ける私に、母親は呟くように話を始めました。
「あの子は小学校の頃から、この塾に通ってK学院に進学するのがずっと夢だったんです。でも先生、大変申し訳ないのですが、うちにはお金がありません......」
S君が早くに父親を亡くし、母親が女手ひとつで彼を育て上げてきたことを知ったのはこの時でした。
塾に通いたいというS君をなだめ続け、生活を切り詰めながらなんとか中学3年の中途で入塾させることができたというのです。
私はしばらく頭を上げることができませんでした。
S君に申し訳なかったという悔恨の念がこみ上げてきました。
そして超難関のK学院合格に向けて一緒に頑張ることを自分に誓ったのです。
K学院を目指して早くから通塾していた生徒たちの中でS君の成績はビリに近い状態でしたが、この塾で勉強するのが夢だったというだけあって勉強ぶりには目を見張るものがありました。
1冊しかない参考書がボロボロになるまで勉強し、私もまた、他の生徒に気を使いながら、こっそり彼を呼んで夜遅くまで個別指導にあたりました。
すると約2か月で700人中ベストテンに入るまでになったのです。まさに信じがたい伸びでした。
S君はそれからも猛勉強を続け、最高水準の問題をこなせるようになりました。
K学院の入試も終わり、合格発表の日を迎えました。
私は居ても立ってもいられず発表時刻より早くK学院に行き、合格者名が貼り出されるのを待ちました。
真っ先にS君の名前を見つけた時の喜び。
それはとても言葉で言い尽くせるものではありません。
「S君に早く祝福の言葉を掛けてあげたい」
そう思った私は彼が来るのを待ちました。
しかし1時間、2時間たち、夕方になっても姿を見せません。母親と一緒にやって来たのは夜7時を過ぎてからでした。母親の仕事が終わるのをずっと待っていたようでした。
気がつくとS君と母親は掲示板の前で泣いていました。
「よかったな。これでおまえはK学院の生徒じゃないか」
我がことのように喜んで声を掛けた私に彼は明るく言いました。
「先生、僕はK学院には行きません。公立のT高校で頑張ります」
私は一瞬「えっ」と思いました。
T高校も高レベルとはいえ、K学院を辞退することなど過去にないことだったからです。
しかし、その疑問はすぐに氷解しました。S君は最初から経済的にK学院に行けないと分かっていました。それでも猛勉強をして、見事合格してみせたのです。なんという健気な志だろう。私はそれ以上何も言わず、S君の成長を祈っていくことにしました。この日以来、S君と会うことはありませんでしたが、3年後、嬉しい出来事がありました。
東大・京大の合格者名が週刊誌に掲載され、その中にS君の名があったのです。
「S君、やったなぁ」
私は思わず心の中で叫んでいました。


これから新しい環境に、素晴らしい未来に向かって歩む皆様へ。...Dreams come true.









※こちらのコラムは、弊社情報誌「ありがとう。」vol.36」に掲載しています。


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