平成26年2月 悠久の大義

  • 投稿日:2014年 2月 1日

暦の上に

春は立ちながら、厳しい寒さが続いております。
皆様方におかれましては
益々ご健勝のこととお慶び申しあげます。

先日開催させていただきました

新春リフォーム祭には、過去最多の、990組のご来場を賜り、ありがとうございました。
2日間で焼きそば800人前、とん汁800人前をご用意させていただいておりましたが、
各日とも早々に売り切れ、多額の義援金を募ることが出来、2日間で合計191865円となりました。
ありがとうございました。心より感謝致します。
皆様方の温かいお気持ちが必ずや被災された方々の心に届くものと思います。

安倍政権

安倍首相の行動力、胆力、そして、国家百年の計の礎を築かんとする、
首相の志は本当にすばらしいと思っています。
戦後復興期の吉田総理、高度成長期の岸、池田、佐藤、田中総理など
国を憂ひ、大いなる国家観を持ち、真のリーダーシップを発揮した偉大な先達が多くいた日本。
しかし残念かなその後は、どうであったかと思う位、大衆に迎合し、
その場しのぎの、又、パフォーマンスの総理であった様に思います。

この1年2ヶ月、金融緩和、大胆な公共投資、
そして、成長路線へという3本の矢のアベノミクスも好調に推移し、オリンピックも決定し、
特定機密保護法の制定など安倍色も徐々に出て来た様に思います。
又、昨年暮れの靖国参拝、私は2014年への決意の表れだと思っています。

第1次安倍内閣の所信表明で安倍総理は、最後に国民に次の様に語りかけて演説を終えています。
『私たちの国、日本は、世界に誇りうる美しい自然に恵まれ、長い歴史、文化、伝統を持つ国です。
その静かな誇りを胸に、今、新たな国創りに向けて、歩み出す時がやってきました。
かつて、アインシュタインは、訪日した際、
「日本人が本来もっていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、
それらの全てを純粋に保って、忘れずにいてほしい」と述べています。
21世紀の日本を、アインシュタインが賞賛した日本人の美徳を保ちながら、
魅力あふれる、活力に満ちた国にすることは十分に可能である、日本人には、その力がある、
私はそう信じています。
新しい国創りに共にチャレンジしたいと願う全ての国民の皆様に参加していただきたいと思います』
この言葉は、安倍総理の心そして本質の部分の根底にあるものだと思います。

安倍総理の目指すものは直面している経済問題解決はさることながら、
憲法改正、教育の問題に果敢に取り組み、『国家の誇り』『日本人の誇り』を取り戻す事だと思います。
我々は、安倍総理と同じ故郷を持つ山口県人として又日本国民として強く支持し、応援する事が
我々の責務であろうと思います。

衆院予算委員会で総理は憲法が戦後改正されなかった理由について
「指一本触れてはならないという気分が醸成されていた」と指摘し、
「現行憲法の原案は事実上占領軍が作った、私たちの憲法は私たち自身で書く精神が未来を切り開く」
と発言された。
戦後タブーとされていた憲法問題、されど総理は正しい歴史認識の下、憲法改正に取り組んでおられ、
すばらしい発言だと思います。

昨年の靖国参拝において、ヤフーのインターネットでの意識調査では8割近くが「妥当」と回答している。
朝日新聞による、アンケートにおいても首相参拝に賛成する回答が約6割を占めた。
しかし、誌面の扱いは何と、まさかの30面。
自分達の意に反した結果であった為に30面というあまり人目につかないページへの掲載となった
のではないでしょうか、逆ならいつもの様に一面で報じていたと思われます。

私は今の時代インターネットが普及され色々な情報を取り入れる事が出来、
個人の意思が顕在化される様になった事が日本を大きく変えると思っています。
今までは、朝日、毎日を主とする大手新聞、メディアの偏った情報により、
国民が翻弄されてきたことは間違いない真実だと思います。

今でも報道番組において偏った思想の人間ばかりを集め
靖国問題を始め安倍政権のバッシングをして私たちの発言こそが
世論の代表であり正しいと言わんばかりである。
この様な人達こそが戦後日本を大きく歪めた元凶ではなかろうかと私は思います。




平成26年1月 悠久の大義

  • 投稿日:2014年 1月 1日

新年明けましておめでとうございます。

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り
誠にありがとうございました。
皆様方におかれましては、
すこやかなる新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年もなにとぞよろしくお願い致します。


先日開催のイベント

会津の教育の礎であり、300年前に出来た「什の掟」皆様も何度か耳にされたことがあると思います。
会津では昔から6~9歳まで日新館に入る前の小さな子供たちにも什の掟を徹底して教えました。
教育には理屈はいらない、たとえ地位はなくても、みすぼらしい身なりをしている人であっても
年上の人には御辞儀をするのです。
嘘は方便とは教えない。一番の方便は正直であることだと教えたといいます。
今は正直が馬鹿をみるというようなことと教える大人もいますが、
人は素直さが何よりも大切であると思います。
やっていいことと悪いこと、生き方の基本はすべて小さい時出来上がるのではないかと思います。
什の掟により「生き方の基本」を徹底的に教えたのだと思います。

今の教育には『何を基盤にして生きていく』かを教えていない。
自分の子供が記念撮影の真中にいないと怒りだす親がいたり、
そんな親に毅然とした態度で立ち向かわない学校があったり...。
全ては家庭から出発すると思います。

会津の教育で大切に教えてきたことは、人に対するいたわりと思いやりです。
いじめは300年も前からどこにでもあるのです。
だから卑怯な行ないをするなということをしっかりと教えるのです。
人の不幸を見逃すことが出来ない心、すなわち惻隠の心を昔の大人たちは子供たちに教えてきたのです。
テストの点数が良い子供よりも、
運動会で転んだ友達のそばに駆け寄り「大丈夫か?」と
言ってあげられるような子供を育てることが大切です。
優等生でも徳がないのは才能ではないと思います。

最後の『ならぬことはならぬものです』の意味ですがある本に次の様に書かれていました。

「『為すべきことは我が好まざることも堪へ勤めて其事をなすべし。
為すまじきことは我が好みはすれども堪へ勤めて其事をなすべからず』
~すなわち、自分の好きでないことでも人としてやらなければならないことがあり、
自分が好きなことでも人としてやってはいけないことがある、ということです。」

「人として」という言葉を現代を生きる私たちは使わなくなってしまったように思われます。
明治維新前までの日本は「人の国」であったと思います。
しかし維新後物質文明を輸入し、現代に至っては「物の国」となってしまっています。
今の日本人が失ってしまった精神・心の文明をもう一度見直す時期にあるのではないでしょうか。

オリンピック誘致で一躍話題となった言葉『おもてなし』
この言葉は他の国の言語に置き換えることは出来ないと言われます。
それは、日本特有の文化が築いた言葉だからです。
『見返りを期待せず義務でもなく相手をおもんばかり、行動する』と私はこの言葉を解釈しています。
なんと美しい言葉ではないでしょうか。
この言葉の様に美しい生き方の出来る人間になりたいと切に思います。

什の掟

一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言を言ふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
Vol.56yukyu001.jpg
同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子供たちは、10人前後で集まりをつくっていました。
この集まりのことを会津藩では「什 (じゅう)」と呼び、そのうちの年長者が一人什長(座長)となりました。
Vol.56yukyu002.jpg
↑日新館内の様子




平成25年11月 悠久の大義

  • 投稿日:2013年 11月 6日

晩秋の候

ゆっくりと冬へと向かう季節となりましたが、
皆様方におかれましては風邪など引かず
お元気でお過ごしでしょうか。


今年も

早1か月足らずとなり、11月に発行する『ありがとう。』Vol.55も、今年、最終号の『ありがとう。』となりました。
この場をおかり致しまして、今年1年の御礼を申し上げます。
『一期一会クラブ会員』様も、2500世帯を超え、多くの会員様のお陰様をもちまして、
前期におきましても増収増益で良い決算を終える事が出来ました。
又、8月より新たに7期目を迎えておりますが、順調なスタートを切らさせていただいております。
本当にこの1年間ありがとうございました。
来年は今年以上に【お客様満足】を第一義にとらえ地域の皆様に信頼され、
ご愛顧頂ける企業を目指して、邁進して参る所存でございます。
まだまだ未熟なる企業ではありますが、来年も引き続き、ご愛顧の程、宜しくお願い致します。


月、

私は、ドイツへの企業視察セミナーに参加し、一週間程ドイツに行って参りました。
経営コンサルタント40名と、私達企業経営者100名の総勢140名という大人数での視察セミナーで
バス4台に分乗し、フランクフルトをはじめ5つの都市を回り、
ドイツのグレートカンパニーと言われる企業を17社視察して参りました。

車のメーカーであるBMW社やアウディ社、世界トップクラスのスーパーマーケットであるアルディ社、再生エネルギービジネスのユーイ社、機械工具商社のアドルフウルト社、
高圧洗浄機のトップメーカーであるケルヒャー社等々、すばらしい企業ばかりでした。

日本とドイツは良く似ていると言われています。
『勤勉で勤労である』『中小企業が多い』『お互い少子高齢化社会を迎えている』等...、
両国似ている点が多くても、日本は経済的に社会的に混迷していますが、
ドイツはヨーロッパユーロ諸国の中で一番強い経済力を持ち、
ユーロ諸国を支える存在となっている現状なのです。

企業視察を積み重ねる中、確かに各々の企業の企業理念のすばらしさ、顧客満足の追求、
社員の幸福を考えた取り組み等、随所にグレートカンパニーを感じるものがありました。
しかし、日本の多くの企業も同じ様にすばらしい企業づくりの為に切磋琢磨しているのが
現状ではないでしょうか。ではなぜ?今の日本とドイツの大きな差が生まれたのかを
1日目、2日目においては見出すことが出来ませんでした。
そして3日目気付いたのが彼らは自分の会社へ強い誇りを持っている
そして、誇り高きゲルマン民族の血が今も脈々と流れているということでした。

先の大戦で日本と同じく甚大な被害を被り無条件降伏した二国が歩んだ戦後の道に
大いなる違いがあるのではないかと思い
またドイツは降伏する中でも憲法や教育等国家の本幹の部分ついては
自国の意見を通し、譲らなかったと言われています。
日本はというと戦後68年が経った今でも連合国に押しつけられた憲法を後生大切に守り、
教育においても日本の良き教えを放棄したままとなっています。
敗けても魂を売らなかったドイツと魂の部分を失い戦後も経済成長の中、豊かさのみを追い続け、
魂と誇りを失い、おきざりにしてしまった日本
そこにこそ今の二国の違いの大きなる原因があるのだと思いました。

私は現地に長く住むガイドに質問してみました。
「ドイツの戦後処理はどの様なものであったのか?」と。

日本と大きな違いは2点だと思いました。
戦前・戦中についてきっちりと検証してオープンにして、
国民全体で子供達は学校で是々非々を問う機会が多く持たれ、
反省すべきは長い年月をかけきちっとした反省の上で新たなるスタートを切った。
そして一番私の心に残ったのは「ドイツは強国主義、大国主義を捨てた」という言葉でした。
それがドイツの企業感となっているのではないでしょうか。
地道でも働く社員を大切にし自分達を支持してくださるお客様を本当に大切に
拡大よりももっと大切なものを大事にしてきた結果だと思います。
日本はというと軍事が経済に変わっただけで経済の強国主義、大国主義路線を貫いてきたが故に
その経済戦争においても敗退しつつある今、日本は迷走し続けているのではないでしょうか。







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